旬の料理とお酒を堪能しに居酒屋「かどや」へ

居酒屋　かどや

国道６号線沿い、富岡町の生活を支えている「さくらモール」のほど近くに、2020年7月に再オープンした「かどや」さん。本格的な魚料理と日本酒のマリアージュが楽しめる、今の富岡町ではとても貴重な夜営業している居酒屋です。

かどやさんは、店主菊地さんのお爺様が、うどん屋さんとしてオープンさせたのが始まり。その後、お父様がうどん屋から大衆食堂のお店にし、のれんを引き継いだ義一さんが現在の居酒屋スタイルにしたそう。

震災前から現在と同じ場所にお店を構えていましたが、震災後は東京へ避難。その後いわき市に移り住み、「お店をやらないか」という声を受けていわき市で居酒屋をオープン。素材を生かした料理が話題になり、とても評判のお店になりました。
いわきで開店してから5年半がたった2020年7月、富岡町に「かどや」を再オープン。「季節感を重視して、旬のものを味わっていただくことにこだわっています」という菊地さんの言葉通り、素材そのもののおいしさを味わえる料理でお客様をもてなしています。

開店当初はランチ営業をメインにしようと考えていたそうですが、夜も営業しているお店が少ないという町民の声に応える形で、夕方から夜までオープンするお店に。いわきで知り合った魚屋さんなどから、「常磐もの」と呼ばれる地元の新鮮な魚介類を仕入れています。

かどやさんが再オープンしたことを聞きつけ、地元の人たちが懐かしがって訪れてくれるそう。復興に携わる工事関係者の方々もたくさん来店されます。「『開店してくれてありがとう』というお客様の言葉が本当に嬉しかった」と菊地さんは顔をほころばせます。

一人でふらっと訪れ、静かに料理とお酒を楽しむのもおすすめ。もちろん、仲間たちとワイワイ飲みあかすのもいいでしょう。お酒と料理をゆっくり楽しみたい方のために、かどやさんは今日も自慢の腕をふるいます。

まとめ