麓山の火祭りとは?
麓山の火祭りは、五穀豊穣を祈る400年以上もつづく伝統ある行事です。
県の重要無形民俗文化財にも指定されています
祭り当日は、午前中から「七拾五膳の献膳」とよばれる氏子の持ち寄った野菜等を神殿に並べて祈祷を行なう儀式が行われます。
夕方になると、白褌姿の若者が境内に集まり、お祓いを受けた浄火を大松明に燈して、ご神体を先頭に「千灯(せんどう)、千灯」の掛け声とともに頂上を目指して駆け上がります。頂上では万歳三唱をした後また一気に駆け下り、その後、境内を三十三周し神事の終焉を迎え、盆踊りへと移行します。
麓山神社の火祭りは、神社の記録が江戸時代に焼失してしまったために起源が不明となっていますが、福島県内に広く伝わる「ハヤマ信仰」の典型例として、また、県内でも大松明に火を燈すことに特色ある神事となっています。
麓山の神社の由来と祭り
夏は”田の神”、冬は”山の神”を祭っている神社です
麓山神社は、標高220mの”麓山”のふもとにあります。本来は、この山自体が信仰の対象としての「ハヤマ」であり、ここに「麓山祇命(つみのみこと)」を祠ったものです。この「ハヤマ信仰」は、古く縄文、弥生時代頃からあったといわれています。その当時は、樹木、岩石その他諸々の物に霊があると信じれれ、天才病魔から逃れるために信仰が生まれたものですが、「ハヤマ信仰」もこのような形で。巨石木、高い山の頂に神の霊が宿るとして生まれた「原始信仰」です。そして、里に近い姿(山容)の美しい山を神の住む山として信仰していたといわれています。麓山神社は1833年に野火のために火災にあい、記録が全部灰になってしまったといわれていますが、遠い昔から、夏は”田の神”となり、冬は”山の神”となって手岡の人々の生活を見守ってきました。
ちゅうかの歴史より
日時・場所
火祭りは毎年、8月15日に行われています。
2011年から2017年まで東日本大震災及び原発事故により中止しておりましたが、2018年より再開いたしました。
2020年は新型コロナウイルスの影響に中止になりました。
2011年 | × | 震災の影響により |
2012年 | × | 震災の影響により |
2013年 | × | 震災の影響により |
2014年 | × | 震災の影響により |
2015年 | × | 震災の影響により |
2016年 | × | 震災の影響により |
2017年 | × | 震災の影響により |
2018年 | 〇 | 再開 |
2019年 | 〇 | |
2020年 | × | 新型コロナウイルスの影響により |
福島県双葉郡富岡町の麓山神社
開催場所:麓山神社
福島県双葉郡富岡町大字上手岡字麓山1
開催日時:毎年8月15日
18:00~ 麓山神社の火祭り
20:00~ 盆踊り
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